オレンジのR+ //
2008.02.27 [Wed] + Art/Design +
高村光太郎の『手』

大きく反り返った親指、いびつに曲った小指・・・。
大人の男性と比べてみても関節ひとつ分大きい、ある芸術家の手の像。
自らを"宿命的な彫刻家"と位置づけた高村光太郎34歳のときの作品です。




彫刻家の高村光雲を父に持ち、その道を進みながらも
しだいに伝統的な日本の彫刻界や職人の姿に疑問を抱き、強く反発していく光太郎。
ロダンの『考える人』に衝撃を受けると、その後積極的に西洋の自由で近代的な精神を取り入れていきます。

この作品は観音菩薩の「施無畏」印を組んだ光太郎自身の左手がモデルになっています。
「施無畏」とは、"何ものも畏れずに生きるということ"。

大きく湾曲した親指は芸術家としてのプライド。
鋭角に折られた小指は進むべき道を掴んだ男の昂ぶり。
真っ直ぐ天をさした人差し指は、彫刻に人生を捧げるという決断。・・・
自分の手に宿る力を信じて、芸術家としての宿命を歩む覚悟をぶつけたのです。




晩年、智恵子を亡くし戦火を避けるように一人ひどく粗末な山小屋に籠った光太郎は、
70歳を迎え再び『手』を作り上げます。

智恵子の面影を偲ばせた、その『手』はとてもやさしく、あまりにも穏やかで、、
光太郎の智恵子への深く深い愛が感じられて、泣きました。

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豊かな感性と深い思慮、久々に気持ちのよいサイト(人)に出会いました。トラックバック、どうも、ありがと。私もお返ししたいけど、どうやったらいいのか…
 いずれにせよ、今後とも楽しみに拝見させて頂きます。

2008/03/02 18:46 | Tomoko KUSUMI [ 編集 ]


> KUSUMIさん

コメントありがとうございます。TBはこれから設置する予定です。
こちらの方こそ、「イタリア」「アンティーク家具修復」「職人」と
正に直球ど真ん中のキーワードばかりで、ブログも興味深く拝見させていただきました。
私の周りの人たちもヨーロッパ、特にイタリアの職人さんたちのこだわり品には目がなくて、向こうのアトリエの方と直接交渉して取り寄せたりするほどなので
職人さんからの視点を楽しんでおります。
またちょこちょこお邪魔させて頂きます☆

2008/03/03 02:55 | kotomo [ 編集 ]


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