オレンジのR+ //
--.--.-- [--] + スポンサー広告 +
スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


// no tags

| --:-- |


2007.06.27 [Wed] + Art/Design +
アートに見る、晩年発症型統合失調症の世界

20070611005633.gif


ロンドン生まれの画家Louis Wain はスポーツニュース紙などにイラストを描いて生活していた。彼の妻Emily Richardsonが乳ガンを患い3年後に亡くなるまでの間、Wainは病床の妻を楽しませようと猫の“ピーター”を描きはじめた。


Emily の勧めで“ピーター”のイラストを雑誌や新聞に投稿すると、ほどなくしてWainの“ピーター”はイギリスだけではなくアメリカでもたちまち大人気となる。いくつも挿絵の仕事を掛け持ちし、ナショナルキャットクラブの会長にも選ばれ、1904年には 'In Animal Land with Louis Wain' という本を出版した。

Wainはずっと猫を描きつづけた。57歳で統合失調症になったときも、その後も。ついには精神病院に移され、最後のときを迎えるまで。


20070611005647.jpg
20070611005659.jpg
20070611005717.jpg
Wainの初期の作品の猫たち。猫がドレスを着て人間のように振舞うという設定で描かれている。このころはまだ発病していない。



20070611005735.jpg
57歳で発症したときも相変わらずWainは猫を描いたりスケッチしたりしたが、架空の設定やシチュエーションよりも猫自身にフォーカスが移ってきた。



20070611010334.jpg
作品のキャラクターに、多くの統合失調症のアーティストの作品に共通して現れる変化が見られるようになった。猫の体に沿うようにギザギザの明るい線が現れ、徐々に外に向かうにつれ、荒っぽい線になってゆく。まるで猫がエネルギーを発しているかのよう。



20070611005753.jpg
ほどなくして猫は抽象的なものへと変化していく。細かい自己相似形を組み合わせて描かれていて、ゴチャゴチャと色がぶつかり合い、猫というよりは東洋の御神体か何かに見える。



20070611005807.jpg
20070611005822.jpg
さらに抽象化が進み、自然の中に存在するフラクタルのような、小さなパターンの繰り返しの集合体へとなっていった。
ついには猫とは似ても似つかないものになり、ほぼ対照的なパターンが繰り返されていく何だかよくわからない抽象的なものに変化していった。



多くの晩年発症型統合失調症患者と同じように、Wainも病から回復することはなかった。Wainが発症した1917年当時は、晩年発症型の場合、有効な治療法がなかったためだ。





このサイトでは、早期発症型統合失調症のアーティストの作品も紹介しているのですが、絵に表れる影響が明らかに異なっています。

早発型の場合、孤独や暴力、猜疑心、葛藤や(本人から見た父親の)相反する両面など、彼自身の心の内面や周りとの関係をリアルにありのまま描きだしているのに対し、晩年発症型の場合は描き方そのものにまで変化が起こり、最終的にフラクタルへとつながっていく辺りがオモシロイなと。また早発性の場合、投薬治療を受けることができるため、実際に薬を飲むことによって統合失調症をほぼ克服した晩年の彼の作品には、発症前とおなじ穏やかさを感じ取ることができます。

個人的には、何らかの理由でハンデを負っていたり、感情表現やものごとの感じ方に個性がある人の作品には、赤の使い方がすごく独特だなぁと感じることが多いです。実際に作品の中の使われ方もそうだけれど、赤を使ってない作品でも、あるいは音楽作品でも、そう。

あたしは共感覚者じゃないけれど、イメージ思考派なので、与えられたインスピレーションを表現するなら「赤」、みたいな。たまーに「青」を感じる作品に出会うことがある。その場合も、作者はやはりすごく個性的なんだけど、なんていうかな。。ベクトルの向きが違うというか。(まぁうまいコトバが見つからないから色で表現してるわけであって。)

ちなみに、音楽と共感覚の関係に触れた上で『実は“青”という色は特殊である。子供向けアニメの場合、青をメインの色として使うことはほとんどない。しかしディズニーの“ファンタジア”はめずらしく青が印象に残る作品である。実はそこには隠された意図があることをご存知だろうか?・・・』って話があったね、ウンウン。

気が向いたときに、その話題に触れようと思います。笑


B000001M4K.01.LZZZZZZZ.jpg




[source]



// no tags

| 21:37 | trackback 1* | comment 0* |


<<100万分の1の確立の愛らしい双子の女の子 | TOP | メリットを取るか、あのコ(の愛)を取るか。>>

comment











管理人のみ閲覧OK


trackback

trackback_url
http://labellavitaet.blog40.fc2.com/tb.php/424-dbbc848c


) とは、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には7という文字に青い色を感じたり、音階のミの音に緑色を感じたり、ハンバーグの形が苦い味に感じたりする。 //子供の遊び・文学いろいろ 2007/09/30 09:08

| TOP |


09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -



Author:kotomo

【twitter】 _kotomo
【tumblr】 kotomo note*モバイル版


  *   *   *


             >> more?
track feed track feed ??????????

kotomo < > Reload

全タイトルを表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。