オレンジのR+ //
2013.03.23 [Sat] + Days +
呼吸する雨

耳をすませても雨音が聴こえるほどではなく、けれどしとしとと降りつづく気配は漂っていた。盛りを迎えた桜の花を落とすほどではないにしろ、春の宵に浮かれた心を冷ますのには十分だといえよう。

春の雨は呼吸をしているにちがいない。だからどこかぬくもりを宿しているのだ。とくにこんな夜に降りだす雨は。

そうして部屋の外と内で互いの気配を探り合う。息を殺し、遠くの方で車が走り去るのを聞きながら、同時に春の夜の雨に己の存在をまさぐられているのだきっと。


明かりのない真っ暗な部屋の中で自分の輪郭線がくっきりと浮き彫りになる理由。



と、闇の中でなにか甘ったるい密度がうすまったような気がした。
もうじき雨はあがるだろう。


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