オレンジのR+ //
2009.05.30 [Sat] + Art/Design +
ラファエロ作「システィーナのマドンナ」と天使

世界広しといえど、天使を毛嫌いする人間などそうはいるだろうか(いや、おるまい 【反語】)。まして話がことちいさな天使とくれば、誰しも目を細めずにはいられないじゃないかな。

多分にもれず私も昔からずっと天使が好きだった。小学生のとき駅で一目惚れした天使のポスターを頼んでもらって以来、天使の可愛らしさにすっかり惚れ込んでしまった私。一時は天使グッズ集めを趣味にしてたっけ。

だからあの有名な天使の絵の本物があると聞いたとき、その街が多少遠かろうがためらうはずもなかった。だってその天使たちはあの頃の時計の文字盤や線引きや下敷きから、いつも私のことを見上げていたんだもの!


きっと誰もが一度は目にしたことがあるはず。
この、世界中で愛されている愛らしい天使たちのことを。



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そう、実はこの天使に会いに行ったの(*´∇`)x
これがラファエロが描いてたってことも、実は『システィーナのマドンナ』という作品の一部分でしかないってことも、みんな知らなかったでしょ?私は知らんかった(゚m゚*)プッ


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ラファエロの傑作と名高いこの作品は、1513年に北イタリアのピアチェンツァにあるサン・シスト修道院の祭壇画として描かれたもの。当然主役はマリアであり、マリアが抱くイエスなんだけど、なんといっても有名なのが足元にいるふたりの天使。それぞれ窓枠に腕をのせたり頬杖をつきながら、どこか待ちくたびれたような、ちょっぴり拗ねたような表情を浮かべている。

実はこの天使、ラファエロの近所に住んでいたわんぱく小僧がモデルじゃないかって言われてるの。こどもたちはいつもラファエロのアトリエの窓の外にやって来ては、ずっとその仕事ぶりを眺めていたんだって。で、ラファエロはそんな彼らの様子を描いたんじゃないかって。

そう言われてみると、マリアを見つめる天使の割にはまなざしに慈愛や尊敬が足りない気がするし、どこかいたずらっこのような雰囲気を漂わせているのにも納得がいく。こどもたちは自分が天使のモデルになるなんて夢にも思わなかったんだろうなぁなんて想像すると、とても温かいきもちになるんだo


先にも述べたように、『システィーナのマドンナ』はもともとサン・シスト修道院の祭壇画として描かれ、飾られていたもの。そこへイタリア芸術に強い関心を持っていたポーランドのアウグスト二世が宮廷美術コレクション担当を通じてこの作品を買い上げたいとサン・シスト修道院に申し出たの。当時この修道院は経済的困難に陥っていたため、長い交渉の末とうとうアウグスト二世に『システィーナのマドンナ』を売り渡すことに決めた。その額、二万ドゥカーテン(二万五千スクーティ)。それは小さな町を一つ建設できる額であり、美術史上かつてない金額と言われているのだ。
――― って、二万ドゥカーテンをわざわざカッコ付きで二万五千スクーティに言い換えたところで、ドゥカーテンもスクーティも知らんがな (;´Д`)
まぁ"美術史上かつてない金額"って言われるくらいだから、何億何十億のレベルじゃないんだろなあ。

あのね、ピアチェンツァって総人口が10万人にも満たない小さな町なんです。
既に天才として有り余るほどの名声を手に入れていたラファエロ渾身の一作は、町にとって誇るべき宝物であり、プライスレスだったに違いないでしょう。その一方で貧困に喘ぐ現実がある。ピアチェンツァってイタリア統合に至るまで様々な勢力争いに巻き込まれ、侵略され、支配され続けた歴史があるんだよね。そんな中での苦渋の決断。泣く泣く手放さざるを得なくなってしまった。無論、天才画家ラファエロの希代の傑作であり、その芸術的価値たるや相当なものであることは間違いないだろうけど、後世まで"美術史上かつてない金額"と言われ続けるほどの対価が支払われたのは、心から芸術を理解し愛する心を持つアウグスト二世の温情が上乗せされているからだと思いたい私であります。

もっともここで手放さなかったとしても、1802年にナポレオン軍がピアチェンツァをフランス帝国に併合した際、町は非常に多くの芸術作品をフランスに強奪される運命にあるわけだから、そうなったら『システィーナのマドンナ』も他の多くの美術作品同様、今頃フランスのどこかの美術館に展示されていたんだろうけどね・・・。


  *    *    *


少々の手惑いがあったにせよ、この場所にまた一つとても大切な思い出ができましたx
天使に逢いにいってよかったーアップロードファイルアップロードファイル

もし観に行く機会があったのなら、ぜひ大切な人とふたりで行くことを強くオススメします。なぜなら、、『システィーナのマドンナ』はとても大きな作品なので、上手に記念撮影するためには相方さんの協力が不可欠なので。笑


| 07:41 | trackback 0* | comment 0* |


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