オレンジのR+ //
2009.05.28 [Thu] + Art/Design +
勝利の女神ニケ

"空を飛ぶ"と聞いて思い浮かぶのは、鳥が先か、天使が先か。どちらも昔から大好きなものたち。持たざるものより、翼を持つものへの憧れは止まないの。

ところで、キリスト教の天使のモデルとなっているのは誰かご存知?ヒントはおそらく誰もが知っている、あの"ルーヴルの三貴婦人"の一人です。



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h Nike ニケ(勝利の女神)

ギリシア神話に登場する勝利の女神。ローマ神話ではウィクトーリア(ウィクトリア、Victoria)と呼ばれる。英語のVictoryでVサインの語源。
この女神に関する神話はきわめて少なく、ゼウスやアテナに付き添って、神がみの権威や勝利の象徴として表現されることが多い。美術では、翼のある若い乙女として描かれ、勝利の花輪、オリーブや棕櫚(しゅろ)の枝を持つものがある。「サモトラケのニケ像」「オリンピアのバイオニオスのニケ」など多くの彫刻に描かれている。
英語ではナイキ (Nike) と発音。世界的スポーツ用品メーカー「ナイキ」社の社名はこの女神に由来。トレードマークはこの女神の翼をイメージしたもの。


勝利の女神ニケは古代ギリシア建築やレリーフ、オリンピックメダルのデザインなどにしばしば登場するけれど、中でもサモトラケのニケが抜群の人気を誇るのはひとえに『完全なる不完全さ』をそなえているからだろう。私自身、もっとも愛するのはこの両腕と顔をなくした女神ニケである。

だからこそ、ベルガモンテ美術館でゼウスの祭壇のレリーフの中にニケを見つけたときにはひどく感激した。戦う女神アテナのそばで、まさに彼女の頭に勝利の花輪を載せようとするかのように右うでを伸ばす女神には顔がなかった。左うでさえも。


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しかしルーヴルのニケと決定的に違う点がひとつ。勝利の女神は大きく背中の翼を広げて空を飛んでいた。おそらく顔はその右腕の先に向けられていたのでああろう。三段櫂船の舳先に勝利の女神が降り立つ瞬間を表したといわれ、おそらく顔は斜め下を向いていたと推測されるサモトラケのニケとは非常に対照的ではないか。


有翼の女神ニケは勝利を祝福する時にのみ地上に降り立ち、座ることはないという。ならば戦いの最中、古代ギリシアの人々は空を見上げては頭上に舞い降りんとすニケの姿を探し求めることもあったのかもしれない。そんなことを考えた、だから。




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正面の祭壇の階段に腰をおろして寄り添い、勝利の女神を見上げながら静かに感動に浸ろう。



P.S. またまたハートを見つけたよ!祭壇のどこかに隠れてます。探してみてね。


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ルーヴルの三貴婦人:ミロのヴィーナス、サモトラケのニケ、ダ・ヴィンチのモナリザのこと

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