オレンジのR+ //
2009.01.11 [Sun] + 伝統/異文化理解 +
京菓子に秘められたこころ

本日は遅ればせながら新年のご挨拶を、とうかがった先で
愛らしい京菓子を頂きました。
やはり上方の御方の御心づくしには風情がありますよね。
丁重なおもてなしを受け、気持ちの良い時間を過ごすことができました。
こころを新たに、これからの一年と向き合っていこうと思います。


さて。
京菓子といえば匠の技の極み、
惚れ惚れするほど華やかで美しい姿をしておりますが
ここに様々な想いが込められている事をご存知ですか?


gensui07.jpg


以前、NHK「プロフェッショナル」や雑誌などで京菓子が取り上げられているのを拝見し、
その奥深さや職人たちの心の有り様に思わずため息がこぼれました。


和菓子と京菓子との違い

そもそも京菓子は他の和菓子とどこが違うのでしょう?

それは、「京菓子は人をもてなすための和菓子だということ」。
「誰かのため」という想いからできているものなんです。

普通の和菓子の場合、
そのお菓子を買った人=食べる人となりますが
京菓子の場合、


 出す側、つまり、お菓子を使う人と
 それを食べる人とが、別なんです。
 両方ないとだめなんです。
 客を迎えてこそ成り立つ、
 もてなしなんです。
 コミュニケーション手段であり、
 相手になにかメッセージを伝えることができるのが
 京菓子なんです。
 (プロフェッショナルより)



つまりお店に来た客は『誰かのために』京菓子を買いに来ている。
そこが決定的に違います。

だから作り手も、出す側のもてなす心が出された側に伝わるようなお菓子をつくる。
わざわざ言葉にせずとも
「ようこそ遠くからいらっしゃいました。」という想いがストーリーで伝わるように、
材料を吟味し、美しく繊細な細工をほどこし、銘(お菓子の名前)を付ける。
そんな想いがこもっているからこそ、
出された側にもその『おもてなし』の心が伝わるのでしょう。


京菓子に季節感を最も重視する理由について、
こうも語っていらっしゃいました。


 春が来た、『スプリング・ハズ・カム』じゃないですか。
 もうすぐ春が来るな、そういう期待感がまずあって。
 そして、盛りがくる。
 そして、終わってから、『今年の春はどうやった』という
 追憶といいますか、その思い出すことまでが、季節なんですよ。
 その間をいわゆる移ろうという姿で、
 お菓子も少しずつ変えていく。
 同じ桜のお菓子でも、最初は白っぽいもの、
 だんだん赤くしてという風にして作るんです。
 (プロフェッショナルより)



そして出されたお菓子をみて、
また季節の話に花を咲かせるのでしょう


どこかで拝見した京菓子職人の方曰く、

「誰かを想い生まれる京菓子。
 その依頼人の思いに沿うよう、
 様々な菓子が作られ依頼人から召し上がる人へ。
 そうした依頼があり京菓子は発展してきたのです」

この言葉にひどく心を打たれたのを覚えています。

私を含め、おそらく関東の人間にとって
京菓子はあまりなじみのあるものではありませんが、
さりげなく日常に取り入れられる様になりたいものですね


器に並べられた、小さな雪ウサギや正月飾り。
そのおもてなしの心に深く感謝しつつ
やさしい気持ちに充たされた一日でした。


京菓子のデザイン

老舗クローズアップ 源水「季節の雅を生菓子に託して」より

工芸菓子と同様、井上さんの美意識が最大限に発揮されるのが、風雅な生菓子だ。

「工芸菓子は『モチーフを忠実に再現する技術』。生菓子は『モチーフを上手に簡略化する技術』。丸い生菓子をちょっとつまんだり、ひねったりすることで、それらしく見せなければいけない。センスの問われる難しい部分です。」

和菓子の名前を付ける際、古今和歌集や源氏物語など、古い書物を参考にすることもあると語る井上さん。京都で生まれ育った菓子職人は、菓子作りと同様言葉も巧みに綴り、ただでさえ美味な菓子に優雅な彩りを与える。

「四季折々の風情が感じられてこそ、京菓子と呼べると思います」

井上さんは微笑んだ。



京男雑記帳さんのブログで
この四季の移ろいと京菓子について、
ステキな写真と共にたくさん紹介されていたので
一部をご紹介します。

うっとり眺めながら、
「こんな風に季節を感じて生活に取り込んでいきたいなぁ」と思いました。
京ことばもすてき


藤の開花は難しいより、
見事な藤棚。

kyogasi-shiki12.jpg

こんな美しい藤の花は・・・

kyogasi-shiki0 (1)
kyogasi-shiki0 (3)
鶴屋吉信「藤宴」

kyogasi-shiki0 (4)
長久堂「若葉風」


牛に乗って♪より、
丑さん。
これ、めっちゃかわいい!
赤ベコみたい。


kyougasi-shiki16.jpg

今年は丑どしだモー

kyogasi-shiki (6)
kyogasi-shiki (2)
長久堂「十牛の図」


七夕やったねより、
七夕の夜空ですね。
満天の星空。
お星様がお見事!


kyogasi-shiki (7)
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千本玉寿軒「星月夜」


上巳より、
ばら寿司(ちらし寿司)だそう。
かわいいし、そっくり!


kyogasi-shiki.jpg
kyogasi-shiki (1)
長久堂「雛の膳」


雨上りより、
色とりどりの紫陽花たち。
花の上にはまだ水滴が残っています。
すてき・・・


kyogasi-shiki0 (2)
kyogasi-shiki0.jpg
本家玉寿軒「雨上り」



本当に和の「おもてなし」ってステキですね。
今年も様々なことを学び、吸収していきたいと思います。

そうしていつでも大切にしていきたいものです、
『誰かを想う心』を。



 >> 第97回 NHK プロフェッショナル 仕事の流儀「古都の雅、菓子のこころ」菓子司 山口富蔵:お菓子づくりの【一期一会】。
詳しく内容を知りたい方は、エリのささやき『NHKプロフェッショナル (菓子司 山口富蔵)』をどうぞ。
 >> にほんのこころ#5 京菓子
 >> 京のお菓子味見録(京菓子、和菓子)
京菓子をはじめとする和菓子の個人的な味見結果を1000種類以上にわたり掲載。お菓子屋さんについての見解も。


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しらべにつかいます☆

2010/08/13 16:07 | 京都大好き [ 編集 ]


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