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2008.12.03 [Wed] + Art/Design +
日本そば界の天才と、たった一人の男の偉業 #2

はてさて、
本題に戻りませうx
なにかってーと、「竹やぶ」の館はシュヴァルの理想宮をモチーフにしたって話。


で。

ここであることに気がついた!
一目見た時からてっきりガウディ(およびスペイン建築)の影響を色濃く受けてるもんとばかりに思い込んでいたから、【モチーフはシュヴァルの城】と知ったとき、「ああじゃああのデザイン様式はそっちからの影響かぁ」と自然に考えてしまったけど、その時点で意味の取り違えが生じていたのx

実はモチーフ【仏・motif】には主に

 1 題材 例)ハートモチーフのイヤリング
 2 動機付け 英語でいう「motive」、つまり「motivation(モチベーション)」の名詞形

の2つの意味がある。

先の文章でご主人の意図するところの「モチーフとしてのシュヴァルの城」は
1 題材 ではなく、2 動機付け の方だったらしい。

つまり、なんの知識も経験も持たない一介の郵便配達夫の信念を貫き通す姿や生き様そのものに深く心打たれ、同じように自身と蕎麦との対峙の場として、あるいは自らの人生の映し鏡として、手作りの『庵』を建てるまでにいたったのではないだろうか。
ふむ、これならいろいろと符号が合いそうだ。

・・・これで、「さらに装飾部には主の好きなガウディのデザイン要素を取り入れた」というオチなら完璧なのになあxxx
ぜひご本人にその辺りを聞いてみたいところ。

ちなみに竹やぶや理想宮やガウディの最高傑作と名高いコロニア・グエル教会地下聖堂に共通するものとして、グロッタ様式(洞窟や穴ぐらを模したデザイン)が挙げられる。



■ たった独りで"偉業"を成し遂げた男


初めてその城の姿を目にしたとき、作り手の妄執さえ感じさせる異形ぶりに一種の嫌悪さえ覚えたのだが、ほどなく私のシュヴァル氏や彼の理想宮に対する考え方は180度変わってゆく。

43歳の時、石につまずいたシュヴァルは、その奇妙な形の美しい石を見て「自然が石を彫るなら、私は石を積み上げる建築家だ」と幻想的な宮殿を創り始めた。・・・


wikipediaではシュヴァル氏はパラノイア(偏執病)とされているが、それが事実かは定かでない。
確かに彼の"偉業"は常人のそれとは一線を画しているが、かといってこれが単にパラノイア患者の異常なまでの執着の成れ果てかと問われれば、到底そうとは思えぬ事実も数多く存在するのである。
(強いこだわりを持つ、空想好きの変わり者には間違いないけどね。笑)

少なくとも、彼は周囲の目に自分がどのように映るのか知っていた。分かっていた。
それは彼にとって痛みであり、苦しみであり、ときに怒りを胸にくすぶらせ、、それでも不屈の精神で理想宮をつくりつづけた彼の真意とは何だったのだろうか。


Facteur_Cheval001.jpg
石を運ぶシュヴァル氏


「一農民階級の人間にも、努力さえ惜しまなければ
何事も成し遂げられる。」と彼は言った。


私は農民の息子として生き抜きたい。

農民階層の中にも活力あふれる天才が存在することを証明するために。

29年の間、農村地帯の郵便配達夫として私は勤めた。

仕事が私の唯一の誇り、名誉が私の唯一の幸福。

私の不思議な物語が完結する。

40年後、夢が実現し、現実となる。


   ――― 1905年3月15日 Fernand Cheval



■ フェルディナン・シュヴァルのことば

ferdinand-cheval004.jpg

私は眠るこの世の女王を呼び起した。
たった一人の男の偉業。一八七九-一九一二
作業日数一〇〇〇〇日、作業時間九三〇〇〇時間
三十三年間の苦難。
私以上に辛抱強い人にしかできない苦行。



この岩は、いつの日か多くのことを語るだう



私はこの岩山を創ることで意志とは何か証明したかった



私の意志は、この岩と同じくらい強かった



人生は戦いだ



Facteur_Cheval002.jpg
理想宮のシャンデリアs


壁に刻まれたシュヴァルの言葉は、まるで詩のような簡潔美をたたえる一方、そのような形でしか心の内を吐露できない男の不器用さがにじみ出ているようにも思えて、なおいっそシュヴァルたる人物に親愛の情を抱くのである。

そして、ついに彼を知る手がかりとなる文章との出会いを果たす。
 >> 「郵便配達夫シュバルの理想宮  -2」
少しずつ少しずつ私の中で像が結ばれてゆく。


彼にとって理想宮の建設は「自分に内在する世界」「自分を内包する世界」の具現化、つまりアイデンティティの確立であり、自己表現であり、彼にとって唯一の手段だったのだろう。
さらに理想宮の完成と同じくらい大切だったのは、「強固な意志をもって自らの信念を貫き通すこと」。それこそが自分という個の存在の証明なのだから。
おそらく彼は誰よりも自分のことを知っていて、自分にできるやり方で、自分の持つ――ひいては一人の人間が秘めたる――最大限の可能性を目に見える形で示してくれたように思えてならない。
深くふかく感動ス。



ああまた一人、会いたいひとが増えてしまった。
どうしましょ。



z シュヴァル氏や理想宮に興味を持った方は、
こちらの日記桐野夏生さんの「たった一人の男の偉業」がオススメアップロードファイル


シュヴァルの理想宮 - その detail -:理想宮の様々なオブジェが紹介されています。
例の、つまづきの石も!・・・たしかにおもしろい形してるわわ。私でも持って帰りそ。
でもお城は建てませんsアップロードファイル


■ シュヴァル理想宮までの行き方

シュヴァル理想宮があるオートリーヴ(HAUTERIVES)に行くには
サンバリエ駅(St vallier)で下車してタクシー(約30分)で行くのが一般的。
バスもあるようですがかなり本数が少ないようです。
パリ/リヨン駅(PARIS GARE LYON)からサンバリエ駅まではリヨン乗り継ぎで約2時間。
リヨン駅パールデュー駅(LYON PART DIEU)からサンバリエ駅までは約1時間弱です。

詳しく知りたい方はこちらのページへ



関連リンク
 >> シュヴァルの理想宮オフィシャルHP[英語]
 >> シュヴァルの理想宮:ピカソも影響を受け、ゲルニカ製作の前には訪れたとか。
 >> フェルディナン・シュヴァル
 >> PALAIS IDEAL DU FACTEUR CHEVAL in Hauterives:郵便配達員が創り上げた石の芸術
 >> Le palais ideal du facteur Cheval:理想宮の写真がいっぱい
 >> 竹やぶHP
 >> コロニア・グエル教会地下聖堂:アントニオ・ガウディの最高傑作と言われている。今まで訪れた世界遺産の中でも、トップ3に入る素晴らしいところです。

| 17:36 | trackback 0* | comment 0* |


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