オレンジのR+ //
--.--.-- [--] + スポンサー広告 +
スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


// no tags

| --:-- |


2008.10.11 [Sat] + Art/Design +
ヴィルヘルム・ハンマースホイの世界

19世紀末デンマークを代表する画家、ヴィルヘルム・ハンマースホイ
日本ではまだまだ知名度の低いこの画家は、
海外において北欧の象徴主義美術を代表する最も重要な作家の一人として知られています。


0809_35_vilhelm.jpg
早速行ってきた『ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情』展のポスター。


『室内画の画家』として広く知られているハンマースホイですが、
その主な舞台は30代半ばから9年ほど暮らしたストランゲーゼ30番地のアパートメント。
自宅兼アトリエともなったこの場所は作品を語る上で欠かせない最も重要な場所であり、
また彼にとってインスピレーションの源でもありました。


gall10-419t1.jpg
Vilhelm Hammershoi in the courtyard of Strandgade 30,
winter 1907.

ストランゲーゼ30番地のアパートの前に立つハンマースホイ。
窓からは妻のイーダが顔を出している。



彼の作品は、オランダ17世紀のフェルメールを思わせる写実的な室内表現が特徴的で、自宅を舞台に妻のイーダが繰り返し描かれました。しかし、そのほとんどは後姿でした。後姿のイーダは、我々を画中へと誘ってはくれますが、同時にその背中や壁、固く閉じられた扉などによって、我々は「招かざる客」のような不安も覚えることになります。とはいえ、ハンマースホイの作品が、居心地の悪いものちうわけでは決してありません。モノトーンを基調とした綿密な画面構成のためか、ハンマースホイの作品を前にすると、まるで音のない世界に包まれているかのような静寂な感覚に浸ることができるのです。
[広報資料より]


観る者を惹きつけてやまないハンマースホイの作品。
そのふしぎな世界へとご案内しましょう、


「ストランゲーゼ30番地へようこそ」。




hammershoi_tuers.jpg

ハンマースホイは詩人である
消え去った存在が、空っぽの室内に残す余韻を
私たちに感じさせるのだ

  ――― T.マーティン・ウッド(1909)


ham63-5639.jpg
ham31.jpg
6173.jpg

繊細で崇高な芸術だ
そこにはあらゆる感性がある

  ――― ハンス・ローゼンハーゲン(1900年)


ham75-7291.jpg
06070502t1.jpg
hammershoi_seet1.jpg

ハンマースホイは広大な灰色の空を持つ大胆な風景画に、
また、古の美しい建造物の大きな塊に、
自分の魂とメランコリーを最後に吹き込んだ

  ――― イミール・ハノーワ(1907年)


Sonnige_Stube5t1.jpg
ham56-6217t1.jpg


後にハンマースホイは初めて無人の部屋を描いたときのことをこう振り返っています。
「私は常に、そのような古い部屋には例え人がいなくてもある種の美しさがあると思っている。
いや正確には、誰もいないからこそ美しいのかもしれない。」


z ハンマースホイの色

ハンマースホイの世界を織り成す、独特の色合い。
たとえばそれはコローの慕情誘うような銀灰色とも明らかに異なるもので、
この赤味や黄色味などを一切排除したような色が、画面に静謐さをもたらしたのでしょう。

ハンマースホイを知る貴重な手がかりの一つに彼愛用のパレットがあります。
ぜひ、そこに残る絵の具の色に注目してみてください。


gall6-9180t1.jpg


ハンマースホイの死後に公開された遺品について、後にある画家はこう述べています。
「彼のパレットには絵の具が奇妙にも何層に塗り広げられていて、
それはまるでオイスターの貝殻が並んでいるようだった」・・・と。


おそらくもう二度と日本で彼の作品を堪能できるような機会はやってこないだろうな。
また一つすばらしい才能との出会いを与えてくれた彼に、感謝しますjh


関連リンク
 >> ヴィルヘルム・ハンマースホイ - wikipedia
 >> Gallery of paintings and photographs related to the artist

// no tags

| 00:07 | trackback 1* | comment 0* |


<<金木犀のオレンジハート | TOP | Sound of Silence>>

comment











管理人のみ閲覧OK


trackback

trackback_url
http://labellavitaet.blog40.fc2.com/tb.php/1156-4883d80f

「ハンマースホイ展」
明日から国立西洋美術館で開催される 「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展のプレスプレビューにお邪魔させて頂きました。 ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、ロンドン(Royal Academy of Arts)で今年の夏に開催された展覧会がグレードアップし、... //弐代目・青い日記帳  2010/03/13 22:47

| TOP |


09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -



Author:kotomo

【twitter】 _kotomo
【tumblr】 kotomo note*モバイル版


  *   *   *


             >> more?
track feed track feed ??????????

kotomo < > Reload

全タイトルを表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。