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2008.09.05 [Fri] + Days +
都会の静寂とコローの言葉

ついた場所は少々面食らうほど広かった。

まだ夏まっさかりとはいえ、
アスファルトに落ちた影はだいぶ長くなっていた。


20080905165001.jpg


近くの歩道沿いの松の木で一匹の蝉がけたたましく鳴き始めた。
駆け寄って頭のはるか上に伸びた枝を見上げて声の主を探すも、姿は見えず。
すぐに彼もやってきて、いい大人二人が蝉探しに夢中になった。
レーシック受けてよかったね、2.0だとてっぺんまでよく見えるわあなんて言い合いながら。



ふいに蝉が鳴くのをやめた。
怪しい輩たちを警戒したのだろうか。



結局ふたたび蝉が鳴き出すことはなく、
あきらめてまた歩き始めて・・・ふと気がついた。
"ここはなんて静かなんだろう。"


都会のど真ん中とは思えないほどの静けさに
自然を愛し続けた画家カミーユ・コローの言葉を思い出す。

ロマン主義を代表するウジェーヌ・ドラクロワや新古典主義最後の巨匠ドミニク・アングルがもてはやされた19世紀のフランスにおいて、コローの風景画は長らく周囲から見向きもされなかったが、コローはひっそりと自然を描き続けた。

今は大きな声で皆がわめく時代。
「どうぞお静かに。私は小鳥たちのために絵を描いているのです。」






ついに到着。
皇居の「二重橋」です。


20080905170517.jpg

二重橋の呼称は手前の石橋と奥の鉄橋が2つ重なっているように見えるところから来ているというのは過ちで、本来は奥の鉄橋を指すのだそう。
奥の鉄橋がまだ木造橋だった頃、地勢と技術との観点から、橋の下に足場のための橋が架けられている二段構造になっていたために「二重橋」と呼ばれていたのだとか。
とはいえwikipediaによると、現在では宮内庁自身も「二重橋」とはこの2つの橋の総称であると言っているとのこと。


しばらく、
腰を下ろしておだやかな静寂に身を委ねる。

全身ごと伸びをして、空を見上げたわたしの目に映った世界。
澄みわたった空の青さやそよぐ風のやさしさが伝わるかな?


20080905171113.jpg



・・・あ、そっか、分かった。
このおだやかな静けさって
しんしんと雪が降り注ぐ夜にひどく似ているんだ。

一人、そうつぶやいて満足する。


「自然は嫉妬深い恋人だ。彼女から離れるのは危険だ。なぜなら、一度そばを離れたら二度と同じ表情を見せてはくれないからである」とは、巨匠コローの言葉。
まるでわたしの恋人じゃないz
そう思って恋人に教えるとまるでkotomoみたいだと笑われてしまった。


そっか、
それが恋人なのか。

常に離れがたく
寸暇を惜しんで電話を鳴らして
一秒でも早く逢うために飛んで帰ってくる、
それが本当の恋人同士なんだね。



20080905170600(1).jpg
20080905170600.jpg


夕暮れの風も涼しさを増し、そろそろ行こうかという声に目を開けた。
気まぐれで嫉妬深い恋人は目を離した一瞬のすきにも著しく表情を変えていて、
くやしいけれどその姿もまた美しいと思わずにはいられなかった。

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