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2008.08.01 [Fri] + Days +
宗谷岬に吹く風

旧海軍望楼にのぼって辺りを見渡すと宗谷岬には多くのモニュメントがあることに気付く。
それもまた、この地を包み込む一種独特な雰囲気を醸し出す一つの要因かもしれない。

不思議だね、分かるんだよね。
祝うためのものではなく、深い悲しみを忘れないための何かなんだろうなって。


dsc_0220.jpg
意外と小さい 旧海軍望楼



いつものようにできるかぎり頭の中を空にして、静かに目を閉じる。
陸から吹く風に背中を押され、耳にかけていた髪は煽られてさらさらと頬をくすぐった。


日本の最北端である宗谷岬と樺太は、目と鼻の先。
第二次世界大戦時、ここが最重要戦線の一つであったことは容易に想像できる。

旧海軍望楼・・・。
『楼』と名の付く建物がこの大きさ(高さ)ということは、
おそらく当時も今と同じようにここは見通しのよい場所だったのだろう。
日本にとって追い風となる陸風が吹くのは昼間、逆に夜は海から風が吹く。
晴天の日は樺太がはっきりと目視できるこの場所で、何人もの軍人がこの場所に立ち、
かなた広がる海原を見つめたままこの頬を叩く風に祈りを捧げたのだろうか。

あるときは「神風」と呼んで自らを鼓舞し、
あるときは「天の気まぐれ」に悪態をついて絶望する。
そんなことが繰り返されたに違いない。


ぐしゃぐしゃになった髪を手で押さえながらゆっくりと目を開けてみたけれど、
あまりの風の勢いにすぐしかめっ面になってしまう。


きっと、それも昔から変わらないのかな。
同じようにしかめっ面をして彼方の地を睨む軍人を想像したら、
かぶっていた軍帽を風にさらわれて苦笑する姿が見えたような気がした。

「kotomo、早く降りておいでー。そろそろ行こう。」
「はぁい」

最後にもう一度目に焼き付けておこうと螺旋階段の途中で海原を振り返った。
いつの間にか顔をだした陽を浴びて海面はキラキラ輝き、
それがひどくまぶしくて私は再びしかめっ面になった。



 >> 宗谷岬・宗谷公園のモニュメント一覧

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